『クマタカ』あれ?これ!
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クマタカの年齢あれ?これ!
真っ白くてふわふわの羽毛に覆われたクマタカの雛は、本当に愛らしいものです。そんな雛も両親のかいがいしい子育てによって、日に日に成長し、孵化から約3か月後の巣立ちの頃には、両親と変わらぬ大きさに成長します。しかし、実際に羽ばたくことを覚え、いわゆる巣立ちを果たしてからも、しぐさにも容姿にも、どことなく幼さが感じられます。クマタカの雛は巣立ち後も、親からの給餌を1年近く続けることも珍しくありません・・・もしかしたら、そのせいかもしれません。自ら生きていく為の『術』を身につけた時、しぐさにも姿にも、森の王者の風格が表れてくるのではないでしょうか。
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クマタカは一般に幼鳥、亜成鳥、成鳥と年齢によって区分します。
≪幼鳥≫生後約2年 ≪亜成鳥≫生後約2年以降〜約4年 ≪成鳥≫生後4年以上
幼鳥か?亜成鳥か?成鳥か?を識別する際、【翼下面のの風切羽と尾羽の黒帯の幅と数】と【虹彩の色の変化】が重要な判断要素となります。
幼鳥・亜成鳥/成鳥 ≪黒帯の太さと本数の違い・尾羽が特に顕著≫
【翼下面の風切羽と尾羽の、一般に鷹斑とよばれる黒帯の幅と数】
クマタカの容姿の1番の特長とも言える鷹斑は、『幼鳥・亜成鳥』と『成鳥』では違うことが分かっています。幼鳥、亜成鳥の黒帯は細く、本数も多くなっています。個体差はありますが、尾羽で言えば、幼鳥亜成鳥では6〜7本であるのに対して、成鳥では3〜4本となります。次列風切羽でみても、幼鳥・亜成鳥のほうが、成鳥より、黒帯の本数が多くなっています。しかし、鷹斑は個体差があり、これの限りではありません。
【虹彩の色の変化】 (虹彩・・・眼のレンズ前面を覆う不透明な膜。瞳孔の大きさを変え、明暗調節の役目をする)
幼鳥、亜成鳥の時には虹彩は灰青色ですが、成鳥になると次第に黄色味が強くなっていき、オレンジ、赤と変化していくことが分かってきています。しかし、この変化についても個体差や、メスとオスでの差があり、これの限りではありません。
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いずれも、個体差があり、現実には、具体的なクマタカの年齢を推定するのは困難です。しかし、上記のポイントに照らし合わせて、ある程度予測する事は可能です。
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実際の調査では、年齢の推定は勿論ですが、それ以上に個体の識別が重要となります。上記の年齢推定による識別の他に、実際にはいくつかの要素を組み合わせて個体識別を行います。クマタカの容姿の1番の特長とも言える鷹斑も、個体によって違いますし、色合いも違います。又、羽の一部が欠損している場合もあります。そういった個体ごとの特徴を、丁寧な調査と観察の積み重ねの中でデータ化し、個体識別を行っています。
個体を識別することは容易なことではありません。実際、数時間、定点観測をしても、1度もクマタカが姿をみせないことも少なくはないのですから。 しかし、困難ではあっても、時間をかけデーターを集め個体を識別し、個体ごとの諸行動を調査することは、とても大切な事だと考えています。 「A」と「B」のつがいがどれほどの範囲で行動しているのか・・・繁殖には成功したのか・・・成功したなら巣立った「C」という個体はどこで暮らすようになったか・・・、又、隣接している他個体との関わりはどうか・・・など、個体を識別する事によって可能となる調査・観察により、クマタカという種の「個体群」を把握することが出来るのです。
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