クマタカ四季暦
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『秋から冬へ』
森の木々が赤・黄・オレンジと美しく色付くこの時期になると、大空を波模様を描くように飛ぶクマタカの姿を見かけるようになります。翼を閉じて急降下したかと思うと、パッと翼を広げ急上昇し、元の高さまで戻る事をくりかえす・・・この行動は、一般に《波状飛行》と呼ばれています。ぺア間で行われる場合、これは求愛を示す行動の1つで、11月頃から産卵の時期である3月下旬頃まで見ることができます。 リズミカルに急降下と上昇を繰り返すその様子は、飛ぶ事がたまらなく楽しいと、まるで遊んでいるようにさえ見えます、が、実は、風を巧みにとらえるクマタカならではの『愛』の表現なのです。 このようにある目的をもって行われる定型的な行動様式を、ディスプレーと言い、クマタカは様々なディスプレーを行う事が知られています。ペア間で行われる求愛目的のディスプレーの他に、他個体に対する排斥や誇示などの目的で行われるディスプレーもあります。ディスプレーの形態としては、波状飛行の他に、 《つっかかり飛行》 雄が上方から攻撃的な姿勢をとり、これに雌が反転して脚を突き出す 《重なり飛行》 雄が雌の上方で重なるように飛行する。 《船底型飛行》 両翼と尾羽を目いっぱい上方に反らせつつ飛行する などが見られます。 ディスプレーーと呼ばれるこうした一連の行動の、形態・時期・そして対象(ペア間なのか他個体なのか、又は多種に対してなのか)を観察する事は、クマタカ理解の重要な指標の1つです。
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空を飛ぶ事は、クマタカにとって、手段であると同時に言葉でもあるのです。 冬から春、と季節をまたいで続くクマタカの子育ての 第一幕が、『秋の空』を舞台に繰り広げられています。
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