『クマタカの隣人たち・・・』

 

 

≪ヤマドリ♀≫

クマタカが捕獲する獲物の1つ

留鳥として、本州、四国、九州に分布。低山から山地の良く茂った林に生息。全長約55cm

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 クマタカは、森に住むありとあらゆる中小動物を捕食します。当会が、小型カメラでモニタリングを続けているペアも、小鳥、リス、モグラ、ヘビ等の小動物から、ヤマドリ、タヌキ、テンなどの中動物まで、実に多種多様の獲物を捕獲します。クマタカは特定の種を選んで捕食するのではなく、生息する地域に数多くいて、かつ捕りやすい中小動物を捕食するのです。この食性はクマタカの大きな特徴の1つといえます。

多種多様の中小動物を捕獲出来るのは、ハンティング方法の多様性によります。

イヌワシ等が行う、飛行しながら獲物を探し捕獲する【飛行探索型】と呼ばれるハ

ンティングの他に、クマタカは林内や林縁部の枝に止まって、中小動物が現われ

るのを待ち捕獲する【止まりの待ち伏せ型】と呼ばれるハンティングを行います。こ

の待ち伏せ型ハンティングがクマタカが行うハンティングでは最も多いと思われます。

 

  

【止まりの待ち伏せ型ハンティング】

時には数時間もひとところに止まり獲物の出てくるのを待つことも・・・その忍耐力には脱帽

 

 

このように、森の中で多種多様な中小動物を捕食するクマタカは、森林生態系の頂点に立つ王者、向かうところ敵ナシ・・ということになるのですが、クマタカの

「お役目」はそれだけなのでしょうか?

そうではありません。クマタカには実は『森林生態系の健全化』というとても大きな「お役目」も任されているのです。

 

「弱いものから落ちていくー」これが自然の摂理です。これが一つの種に関してのことであると、話は変わってきます。弱い遺伝子は残さないというのもまた、自然の摂理といえます。 

例えばノウサギの夏毛は本来茶褐色です。しかしまれに夏も白い毛を持つものがいたりもします。またその逆に冬に白くならないノウサギもいます。そういうものは、その目立つ毛色の為に、いち早く、クマタカなどにハンティングされてしまうでしょう。ノウサギが種として存続していくためには、夏は茶褐色、冬は白くなるということが必要なのです。さらに病気を持つなどして、弱ったノウサギもまたいち早くクマタカの標的になるでしょう。同種間の病気の伝染を防ぐために、「間引き」されることも、時には必要です。

さらに同じ種がバランスを崩して異常に増えたなら、森の生態は崩れてしまいます。そんなアンバランスを引き起こさない為の役割も、クマタカは担っているのです。

 

当然のことながらクマタカにとってもこうした中小動物は生命線です。そうした中小動物の減少は、直接的にクマタカの生息に影響を与えるのですから。

 

 つまり、お互いにお互いの生命を支える≪パートナー同士≫だと言えるのではないでしょうか

 

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『クマタカの隣人たち・・・』というコーナーの1番バッターに、あえて、クマタカの捕食動物を登場させました。クマタカとクマタカに捕食される動物達との関係は人間社会の概念で言ったなら、敵同士といったほうがイメージ的にもピッタリくるかもしれません。しかし、『襲うクマタカが強く、襲われる中小動物たちが弱い・・・』とか『捕食される中小動物の敵がクマタカだ・・・』等という短絡的な見方では、自然を理解することは出来ないのです。少し立ち止まって、生き物と生き物の関わりを深く観察したならば、バランスのとれた平等な関係が成り立っていることに気づくことが出来るのではないでしょうか。

 

 

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 このように、自然は絶妙なバランスの上になりたっています。そして健全な自然の姿を維持する為にクマタカは大きな役割を果たしているのです。

クマタカの住む森は、『健全な生態系が』維持された

豊かな森だといえるのです。

雛に餌を与えるクマタカ

 

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