≪クマタカの住む森の四季≫
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『秋から冬へ』 11月4日 ブルブルブルッ!今朝は寒さで眼が覚めた。どうやらかなりな寒波がやってきたらしい。窓越しに見ると、早池峰山が白い薄衣を羽織っている。例年より、半月ほど遅れての初冠雪だ。 秋口は何かと忙しい、なんせ長〜い冬に備えてのいろいろが山積みだから・・・。頭の中のメモ帳には、やらなくてはならない冬ごもりの為の仕事が一杯書き込まれている。初冠雪した早池峰山に、せかされて、今日もアレコレ外仕事に追われてしまった。しかし、これが不思議なもので、ドカーンと根雪が降ってしまえば、例え仕事をやり残していたとしても、スッパリと諦めがつくのだ。あんなに黒々と書き込まれていた頭の中のメモ帳にも雪が積もるのか、書き込まれていたイロイロがすっかり真っ白くなって見えなくなってしまうのだ。寒くて凍える季節『冬』・・・しかし、美しくて静かな季節でもある。そんな季節の到来を告げる雪・・・厄介でもあり、少し待ち遠しくもあるなー。まぁ、根雪が積もるのは12月中旬頃のこと。それまでもう少し。ぼちぼち仕事をこなしていきますか!
『秋』 10月25日
桂の大木。この季節、桂の木からは甘い香りがする マツブサの実。名前の通り少しヤニの匂いがする。ジャムにすると野趣いっぱいの味がする
秋が深まり、森の木々のほとんどが葉を落としてしまった。葉っぱのアーチが取り払われた森では、隅々にまで秋の柔らかな日差しが差し込んでくる。足元に敷きつめられた赤や黄やオレンジの落ち葉にその光が当たり、森の中はとても明るい。暖かな色合いの、落ち葉の敷物の上を歩くと、カサカサ、コソコソ、パキパキ、ポキポキと愉快な音がするのも楽しい。この季節、桂の木からは甘い甘〜い香りが漂ってくる。一際強い香りを感じて、匂いを頼りに藪を行くと、ひとりでは抱えきれない程大きな桂の木を見つけた。根元に立てば一段と強く香る。その素敵な匂いを胸一杯に吸い込んだ。こんな季節だからこそ発見できるものもある。すっかり葉を落とした梢の枝にチョコンとかけられた鳥の巣や、動物達が取り忘れた木の実etc. スズメバチの巣もこの季節に見つけたなら宝物だ。蜂がいないことを確かめたら、その素敵な色を観察してみよう。木を噛み砕いて作ったその巣の、なんとも言えない美しさ!茶系統の色見本にしたいような美しい波模様は何度見てもため息がでる。時折吹く肌を刺すような冷たい風に、もうすぐやってくる真っ白な季節の気配を感じはするが、静かな秋の森を散歩していると、穏やかで優しい気持ちになってくる。この色、この音、そしてこの香・・・全てが、秋・秋・秋だ
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