外壁の施工 平成9年12月−4月


☆「冬が来る前に外壁だけ貼っておけばなんとかなるー」
 という思いも虚しく、外壁の施工はよりによって最も過酷な条件の中で行われたのであります。
 材料は凍りつき、外は雪で囲まれ、寒風吹雪吹きすさぶ中、1枚1枚板を貼っていく様は、
 あまり人には見せたくなかったよー・・。(手伝いに来る人もなかったからいいけどね)

西面(この家の正面口になる)あと少しで終わる! 作業場の様子


[外壁の仕様]
  南京下見貼り 国産(川井村)カラマツ材(幅5寸 厚さ5分)
  木材保護塗料(ウッドガード・クリア)塗布


外壁施工のプロセス

@片面カンナかけ A切断作業

施工についてー

「木の板壁」を実現するために、私がとった方法は「南京下見貼り」。
1枚1枚の板を少しずつ重ねながら貼っていくこの方法は、日本の板壁の最もトラディショナルなもの
として古くから使われてきました。
今ではあまり目にする事はなくなりましたが、それは施工の手間がかかるからでしょう。
外壁に求められる性能は「見栄え」と「防水」。防水性に関して、「下見板」は優れていると言われてい
ます。見栄えはどんな材を使うか?により違ってきますが、私は5分厚(15mm)のカラマツ板を使いま
した。「カラマツは暴れる」と言われていますが、価格の安さと、耐久性、色も明るくきれいなこと、そして
かつての拡大造林により大量に植林されたカラマツを使わなければならないー という考えから選びまし
た。

B外壁板をクギ打ち (西面施工の様子)
この部分は鉄パイプで足場を組んで行います。


雪もすっかり解けた頃、外壁施工は終わりました。。

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